2019年4月27日土曜日
5月8日HKTmix@中目黒 FJ's
2019年4月11日木曜日
「竜馬におまかせ!」再評価
1996年の作品だがすごく面白かったし久しぶりにまた見たいなあ、三谷幸喜作品だし、DVD化くらいされているだろう、と思いwikipediaに当たってみたところ、
これが意外や意外、なかなか低評価、というか今でいう炎上作品であった事を知った。
"歴史事実を無視した奇抜な内容から、放映当初より日本テレビはもとより三谷本人にも龍馬ファン、時代劇ファンを中心に抗議が殺到した。特に大の龍馬ファンで知られる武田鉄矢は「維新回天の英霊を愚弄する低俗な内容、本人の墓の前で土下座して謝罪するべき」と三谷本人に内容証明での抗議文を送った(要出典))"
とあり、なるほどわからぬでもない、むしろさもありなん、と思った次第であるが、視聴率が奮わなかったという点だけは本当に意外であった。
僕も司馬遼太郎の「竜馬が行く」の大ファンで、氏の他の幕末ものや、その他の竜馬関連の作品も楽しく見聞している事を前置きした上で、この作品の素晴らしさを述べてみたいと思う。
ちなみにYouTubeに上がっていたので見ながら書いている次第である。
まずキャスティングが白眉である。
・坂本龍馬:浜田雅功(ダウンタウン)
浜田本人のキャラクターが強すぎはするが、上江戸(?)したてで江戸に出てはみたものの特に何をどうしたらよいか定まっていない頃の竜馬の感じや、周囲の攘夷熱にかぶれつつも少し別の視点から周りを見ており、ちゃらんぽらんな素振りで攘夷派に踊らされる友人の心を開き説得する様は、司馬遼太郎の竜馬像と全く矛盾しない。同郷の以蔵への思いやりを示すシーンは特に素晴らしい。もまた、遊郭にも出入りしたりと実際それなりに若者らしくちゃらんぽらんしていた節もある。その辺りはつかこうへいの「龍馬伝」のような雰囲気も感じさせる。とにかく、実際の坂本竜馬像と実はそれほど乖離していないのでは、と捉える事もでき、キャスティング、キャラクター設定として面白く成立している。また、浜田の岩のような横顔も竜馬の写真と意外と似ていなくもないように思える。
・近藤長次郎:北原雅樹(グレートチキンパワーズ)
兄貴分についてきただけの性格のいいヤンキー感が秀逸。
・岡田以蔵:反町隆史
純朴で馬鹿で、武市半平太や清川八郎にいいように操られている足軽青年、岡田以蔵のキャラクターを、他作品と比べても最もよく現しているキャスティング&演技だと思う。竜馬を慕いつつも武市や人斬りの暗さから結局抜け出せなかった史実の悲哀さも感じる事ができる、清川八郎と並び今作品のベストキャスト。
・千葉貞吉:伊東四朗
偉大な兄千葉周作の弟として飄々と生活している感じが秀逸。
・千葉重太郎:別所哲也
「育ちのよさから来る、流されやすくも性格のいい青年」という千葉重太郎像を別所がよく現している。
・千葉さな:緒川たまき
風貌は文献とは異なると思うが、勝気で男勝りな千葉さな像を、愛らしさと共にテレビドラマによくフィットして現している。腸閉塞を患った鈴木杏樹のトラだったらしいが、鈴木では女子感が出過ぎたかも知れない。
・清河八郎:西村雅彦
北辰一刀流の免許皆伝者であり学もある文武の人でありながら、結果的にどうにも胡散臭く、初代新撰組(それも清川が二枚舌で作った)組長のゴロツキ、芹沢鴨と個人的にお似合いだと感じる清川八郎(最終的にロクな死に方をしなかった)。剣豪感はないものの(実物は体格がよく色白で声がよかったらしい)、今でいう自己啓発セミナーを開いたりして田舎者を焚きつける胡散臭い人物像に西村雅彦がベストマッチ。反町隆史の岡田以蔵と素晴らしいコントラストを描いている。
・勝海舟:内藤剛志
出世欲はないが幕府のお偉いさんであり、リベラルで学もあるがいわゆる学者肌でもない、という、役作りに悩みそうな(実際 他作品でキャスティングに首を捻る事が多い)勝海舟像をうまく演じているように思う。野田秀樹と並んでの勝海舟の好キャスティングの一つだと思う。
・近藤勇:阿南健治
不器用で騙されやすいがそれ故か人望が厚い、後の新撰組組長をよく現している。
・沖田総司:梶原善
ギャグ混じりのキャスティングではあるが、病弱で気のよさそうな青年という意味では意外にマッチしている。梶原善のクオリテイは若い時から常に高い。
・黒駒の勝蔵:相島一之
実際には交遊はなかったのでほぼ架空の人物ながら、竜馬手飼いの元盗賊、寝待ノ藤兵衛(こちらも架空らしい)を彷彿とさせる。藤兵衛役として(時系列として成立しないだろうが)捉えると素晴らしいキャスティング&演技。また一緒にライブしたい。
夢路(架空):とよた真帆
完全に架空の人物なのでノーコメント。セクシー。
高杉晋作:寺脇康文
風貌的にはもう少しつり目の体の細いヤンキー感のあるキャストがよかったが、高圧的でエラそーで自信に満ちている感じはよく体現されていた。
吉田松陰:小林隆
実物の風貌的イメージがあまりないが、あの激烈な弟子達を産み出すのは案外こういう感じの人なのでは、と感じさせる。また一緒に仕事したい。
という具合で、歴代竜馬作品の中でも圧倒的にキャスティングが優れている(個人の感想だが)。
浜田雅功の竜馬は不評なのだろうが、福山雅治や武田鉄矢よりはずっと実像に近い気がする。
次に、舞台設定(時代設定)が優れている。いわゆる「幕末」の前日譚という設定だが、実際この幕末のスター達は京に上る前、名もなき若者として江戸にいたのである。
その彼らの、ちょっとあったかも知れない日々や、あってもよかった世界線(@シュタインズゲート)を、このドラマは楽しく美しく描いている。その視点は、キャストが現代の格好でゲームセンターやバスケに興じるオープニングの映像からも感じ取る事ができる。2019年現在であれば容易に理解され、受け入れられただろうと思うと少し惜しいが、それだけ三谷幸喜の視点は進んでいた証左とも言えるだろう。
もう十分書いたが、総じてこのドラマの優れているところは「リアリティ」だと思う。
史実としてのリアルではなく、裸婦像に興奮したり、シークレットブーツを履いて仲間とはしゃいだり、革命だなんだと騒いでいても具体的にそれが何を指すのかはみんなよくわかっていない、といった、若者の生活としてのリアルである。
フィクション、脚色を通じてリアリティを引き出す、というのは創作、ひいては芸術の正しいあり方である。
デジタルリマスターきぼんぬ。
*4.12追記
改めて最後まで見たけど、後半のバンドのくだりで大分ダレてましたね。
台本追いついてなかったんだろうなぁ。
2019年2月15日金曜日
ボヘミアンラプソディの作品的価値
今日からエレモことelement of the momentのアルバムリリース記念3daysライブ@sound M's(那覇)である(長い)。
だが私はボヘミアンラプソディの話をする。
あれがグレートな作品かどうかについては色々な意見がある。
興行的にはない。大成功以外の何物でもない。
では作品としてはどうか。
クイーンの伝記映画として見た場合、それほど高いクオリティではないだろう。
批判的な意見の大部分がフレディ並びにメンバーの内面に触れていない点を挙げており、
またライブエイド前の活動についてはまるで活動休止中のように描かれているが、実際はそんなことはなかったようで、その辺のちょっとしたフィクション~脚色の部分についての批判もある。
翻って、この映画をエンタテイメント作品、もっと言えば
「ライブエイドにおけるクイーンのパフォーマンスを2000%楽しむ為の作品」
という視点で見た場合、これは文句なしにグレートな作品である。
実物と見た目が似ているとは決して言えないラミ・マレック氏の虚ろげな眼差しと、実物よりも随分小さなその体躯は、氏の尋常ならざるフレディへの動きの同化により、実物のフレディの見た目とは裏腹に、情緒不安定で繊細かつ複雑なフレディ・マーキュリーの内面を逆にありありと表象しているように見えた。
しかし同時に、ライブエイドでのクイーンの圧倒的パフォーマンスがクライマックスになければ、その演技が持ち腐れになった可能性は十分にある。
実際は4Dシアターでのクライマックスシーンのテンションのブチ上がり方は3000%であったわけだが、そういう、ストーリーだけで魅力的かどうかは疑問符がつく作品ではまぁあると思う。
視点によって評価は変わって来るだろうが、兎に角も僕が映画館に二回足を運んだ作品はこれが初めてである。
2019年2月4日月曜日
2019年1月8日火曜日
電子書籍に望むこと
PCを含む主要なプラットフォームを網羅しており、Android端末であれば ”購入→ダウンロード→読む”までアプリ内で完結できる。
電子化されていない作品でもアマゾンと組み合わせれば見つからないという事はほぼない。
ちなみにiOS版では購入はブラウザ経由である必要があり、少しだけ億劫になる。
またiBooksは当然ながらiOS以外では使えないし、ストアもKindleに比べると劣る印象だ。
そんな非常に利便性の高いKindleアプリだが、ここまで来るともう一つ欲しいサービスがある。
それは「権利貸し」の機能である。
個人間レンタルとでも言おうか、購入した作品であれば期間を決めて友人など個人に読む権利を一時的に譲る機能を持たせられないものだろうか。
中古という形態がないフォーマットである以上、それがなければ読みたい人は基本的に定価・新品の価格で買うしかないわけだが(セール・キャンペーンなどもあるが、それらは主にメディアミックスが決まった作品だったりで、かなり限定的である印象だ)、これは個人的な感覚としては「ハードカバーで買う」くらいの感覚で、よほど興味があるか好きな作家の新作ででもなければ手を出さないのでは、と思うのである。
その点で電子書籍は「ちょっと気になってる」レベルの機会損失が大きいのではないかと思っている。
ちなみに"KindleUnlimited"という読み放題サービスも試したが、雑誌や話題の新作は対象外である事が多く、あまり意義が感じられなかった。
とにかく、「1購入につき1権利」なのだから、買った当人がそれを貸したり譲渡する権利はあるはずである。
システムはやや複雑になるだろうが、その機能が加われば定価で購入するハードルは少なくとも個人的には随分下がる。
貸す友達がそんなにいるわけではないが。
2018年7月25日水曜日
GVIDOは使えるか(2/2)
1.PR記事より「ちなみに、楽譜を取り込む方法は3種類あります。ひとつはUSBでパソコンと直接つなげる方法。もうひとつは、前述のMy Libraryというクラウド上の管理画面に楽譜を追加して転送するやり方。あとは、マイクロSDカードから追加する方法です」
参考記事(既出):https://www.arban-mag.com/article/7959
まず有線(しかもmicroUSB)、SDカードは論外(その事に気づいていない時点で地雷)として、My Libraryとは何か。dropboxやGoogleDrive、boxには非対応なのか。そもそもOSのベースは何なのか。もしやサードパーティアプリが一切使えない仕様なのか。クラウド非対応でWEBリンクもメールも開けなければ現場で譜面をどうやって取り込むのか。
「オンライン上に、My Libraryという管理画面を持てるのですが、メンバーの方がアカウントをお持ちであれば、楽譜やセットリスト、書き込み内容を共有することができます」
絶句。。
2.内臓メモリ8GB (ROM)、SDカードは32GBまで。
pdfの譜面データであれば一応の用は足りそうだが、およそ18万円(税抜)の価格設定に見合ったスペックと仕様ではない。SDカードのデータ破損は珍しい事ではない。
3.ペン入力の仕様についての言及がない。
applePencilのような専用ペンでも、アプリによってはペンを握った指も認識されてしまう問題がある。その点を克服しているのか。
4.専用譜めくりペダル
巨大矢印キーにすぎない譜めくりペダルが自社製品のみ対応とすれば大いに問題があると言わざるを得ない。確認が取れていないだけだと思いたいが、とにかく外部機器やアプリとの連携を悉く拒んでいる印象がある。あと「bluetooth内臓」って何? バージョンくらい書きましょうよ。まさかver.2ではあるまいな。
5.価格設定
値段より「演奏家の苦労をいかに減らすか」にこだわったそうだが、プロにフィードバックを頼んだ形跡はどうも見受けられない。アフリカやインドなどの新興国向け激安androidと見分けがつかない技術仕様やwindows95な概念で、この強気なお値段設定には驚愕を禁じ得ないが、インタビューではむしろお手盛りなコメントが散見される(海外ではいいね、安いね、だそうである)。この傾向は大爆死という表現が当てはまるVaioPhoneを彷彿とさせる。
総論
カメラもなく、外部との連携が絶たれているのは致命的、というかもう死んでいるかも知れない(MyLibraryをクラウドとは呼べない)。
ストアも貧弱なまま発展は望めないと思われるので(偏見)、「ScanSnapix500」を持つアマ、のような限りなく少ない購買層が大枚はたいて買う、という規模のセールスとなるだろう。
Android6.0を擁するE-ink端末 Booxの動向を見守る方がまだ賢明かも知れない。
GVIDOは使えるか(1/2)
アプリはforScoreを使っている。
兎に角 管理が楽でありセッションミュージシャンにはうってつけである。
唯一の問題は見開き、即ち次のページを見る動作で、半めくり機能や横にしての2P表示も可能なのだが、半めくりは譜めくり頻度が倍になってしまう&視覚的に脳が混乱するのでかなり集中の妨げになるのと(慣れの問題かも知れないが)、2P表示は慣れている曲でない限り、やはり小さい。老眼ではお手上げのはずだ。
2台持ち&連動はシンプルかつ効果的な回答だが、様々な意味で現実的ではない。
そして強いて言えば譜面が光っているのはやはり落ち着きが悪い。
そんなわけで”二画面の大画面タブレット(楽譜以外に用途が思いつけない)で、目にもバッテリーにも優しいE-ink方式のもの”が開発されないかなあ、されねーよなあ。。
と思ったら開発されていたのだ。
その名もGVIDO (グイド)。
・ディスプレイ:13.3型低反射フレキシブル電子ペーパー(150dpi、1600×1200pixel)
・重量:約660g
・外装:カーボンファイバー
・ペン入力(2画面):電磁誘導方式(株式会社ワコム)
・タッチスイッチ:赤外線タッチスイッチ
・内蔵メモリー容量:8GB
・インターフェース:microSDカード、マイクロUSB端子
・無線LAN:802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)
・Bluetooth内蔵
・バッテリー:3時間充電で3日間使用可(※1日、1分間ごとに100ページをめくった場合)、マイクロUSB端子充電
牛革カバー(DMS-L1) ¥30,000
https://www.gvido.tokyo/ja/
"なお、テラダ・ミュージック・スコアとF55クリエイティブデザインスタジオの社長である野口不二夫氏は、ソニー出身で、Sony Readerなどをはじめとした電子書籍事業や、音楽配信「エニーミュージック」などを担当した人物。文教市場向けとして、2013年末から発売された13.3インチパネルを使ったデジタルペーパー「DPT-S1」の開発も指揮した経験を持つ。"
"GVIDOの生産は長野県安曇野市にあるVAIO社の本社工場で行われ、段差のないヒンジ構造は、同社の「VAIO Z フリップモデル」のディスプレイ構造に使われている技術が元になっている。また、ソフトウエア部分については、VAIOのソフト開発部隊が母体となって作られた、ソニー100%子会社のソフト開発企業、ソニー・デジタルネットワークアプリケーションズ社が担当している。"
参考記事:https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1002862.html
。。。
私は直感した。「これは使えない」と。
実物を見ても触ってもいない、レビュー記事とスペックからの偏見に満ちた視点ではあるが、問題と思われる点に触れていきたいと思う。それらの問題が解消すればおよそ20万円という寝ぼけた値段を出すことも伊藤舞。
(2/2に続く)


