2025年8月31日日曜日

2025年中盤の思い出⑤山形と兵庫

リンレイミュージカルで作曲と編曲(オケ/トラック作り)と生演奏でやり切った!

、、、ところでもうひと踏ん張り!

盟友ヤスこと小久保泰延 (Dr)が兵庫県西脇市に開校した「タカトンミュージックスクール」が約二年で生徒数は数十人規模に膨らみ、地域の学校に特別授業をするなどすっかりしっかり地域に根付いてきたところで、西脇市の市制20周年記念事業の一環として地域のバンドやシンガーを中心にコンテスト形式で行われる音楽フェス「オリオン(織音)フェス2025」をプロデュースすることになり、その一助となるべく参加して参りました。



12組(たしか)の出演者のサポートをタカトン講師陣で務める中に入って、補助・補強的な役割をしたり、オープニングと投票時間中にソロで数曲演奏したりする程度ではありましたが、名曲の数々の採譜をしていると「この音とフレーズは欠かせんね」みたいに夢中になってしまいましたね。とはいえ今回は新幹線とバスを乗り継いでの移動で大きな機材は持てないので、シンセサイザーパートはMacとMainStageとMIDIキーボードというソフトウェア音源を使う形で賄いました。KORGのnano kontrol2が大活躍するんですが、結構古い製品で端子形状もレトロなのでより新しいものや競合製品が出てていいと思うんですが、どうもこれといったものがない模様で(それどころかハードウェア回帰の雰囲気すらある)、ソフトウェアとハードウェアの架け橋については「あったらいいって絶対みんな思っているのになんでないんじゃー、、と思ってたら出てたわ!、、けどまだめっちゃ使いにくいな〜」のような感じでかなりじ〜んわりとアップデートが進んでいるので、その都度You Tubeやサウンドハウスで調べ物をするのにかなり時間を割く事になります。まあ楽しいんですが、これもミュージカルにかかりきりで作業が押していたので「やべーやべー」と言いつつ新たな試みをしてしまう、という感じで焦りつつも楽し、という感じでした。

その甲斐あってフェスは大変充実したものとなりました!加古川市民会館でソロコンサートをさせていただいた時の職員さんが今はこのオリナスホールで働いていたりもして、嬉しかったですね。


地元の織物「播州織」の衣装を着させていただきました!

地域の文化や子供達と関われるのは大きな喜びですね!


そんなミュージカルとオリオンフェスの仕込みの合間に女優/歌手/劇作家の渡辺えりさんの地元山形での講演会&ミニコンサートで大石田町というところに行って参りました。



今回はタンゴ寄りの楽曲が中心にありつつ最近作ったアルバムの曲も披露したいということでベースの川本さんを中心にタンゴチーム(バンドネオンの鈴木さん)とジャズ・ポピュラーチーム(僕)のミニ折衷編成だったのですが、川本さんが体調不良で不参加になってしまい、曲目を一部変更しつつ鈴木さんのタンゴの呼吸についていきながらなんとか乗り切りました(^o^;)




それにつけても山形は食べ物が美味しい!太めで色の濃いそばも一番僕の好みですし、ゲソ天と食べる文化も大好きです。スイカは日本一の称号を取ったとかでそこまでスイカ好きでもない僕もバクバク食べてしまいました。

打ち上げは温泉健康ランドでひとっ風呂いただいた後にそのままそこのお座敷で美味しい日本酒と共に、という遊びに来たかのような充実した日帰り公演でした。ちなみにえりさんは残って花笠祭りにがっつり参加してやぐらで歌って踊ってました。超人ですね〜。




そんなえりさんは12月に古希記念のまたとんでもない出演者数、出演陣のコンサートを池袋の東京芸術劇場プレイハウスにて二日間開かれます。





今から仕込み出しておかないと大変なことに。。まあどうせなるんですが!w



と、なかなか充実した100日を経て少しのんびりしている八月末ですが、九月からに入ると

9月6日 The MidTown Duo at 銀座SWING
9月8日 ヨルダンマルコフグループ at 町田まほろ座
9月 14日 中洲ジャズフェス(Shiho with Special Friends)
9月15日 福岡ボーダー(Shiho with Special Friends)
 
などまた楽しいライブがメジロおしですのでお楽しみに!

2025年中盤の思い出④リンレイミュージカルと銀座Swing

大原櫻子さんツアーが始まると今度は7月末に行われる企業ミュージカルの作編曲に本格的に取り組み始めます。

ワックスやコーティング、洗剤のメーカーであると同時に、オフィスビルやコンビニ、ホテル、空港、球場などの清掃やメンテナンス事業でも業界大手である「株式会社リンレイ」さんの80年の社史を本ではなくミュージカルにしよう!という企画に、お馴染み劇団ラッパ屋の主宰で演出家の鈴木聡さんが携わる事になり、音楽は僭越ながら僕が担当することとなった次第です。

「作っても読まれない」分厚い社史が…老舗ワックスメーカー《リンレイ》が、社史をミュージカルにした結果




「ワックス・ブギ」、「バブルデイズ」「トライ&エラー」など、会社の成り立ちや歴史と時代背景、価値観を盛り込んだ鈴木聡さんの歌詞に僕が曲をつけていく、という詞先の形です。メインテーマには世界的名曲「わたしの青空(My Blue Heaven)」が置かれ、時代や会社が変化する中でも変わらないもの、を象徴するような印象でした。ガーサス。

近年は音楽劇やオリジナルミュージカルに携わる機会がちょこちょこあって、自分でもミュージカルの曲を書いてみたいなあ、と密かに思っていたので、今回この作品に携われて個人的にとても嬉しく、記念になる作品になりました。

(撮影:木村洋一)

ところで、25日の関係者貸切公演の夜はすぐ近くの銀座SWINGにて堤智恵子さんライブに出演したのですが(我ながらようやるw)、その翌日の出演者はサックスの本多俊之さん(サバオ・ディアフレンズwith本多俊之)だったのでミュージカル終演後に久々にご挨拶に行ったら飛び入りで演奏もすることになり、銀座とジャズミュージシャンの生活を満喫する日々となりました。銀座は道が広くて新橋や築地も近くて専門店も充実しているので何日でもいたいですね。


父とも縁の深い皆様と最高の時間でした!

堤さんと懇意の漫画家、弘兼憲史さんがいらっしゃっいました!すげー。





2025年8月27日水曜日

2025年中盤の思い出③大原櫻子さんツアー

 

昨年の10周年ツアーに引き続き、サポートさせていただきました!

素晴らしい仲間達と共に、


名古屋、札幌、大阪、東京、沖縄(追加公演)を周りました。



東京公演ではストリングスカルテットと生ピ(フルコン)で気分はサイコーでした!


メンバーの誕生日を祝ったり


沖縄の洞窟に行ったりと

去年にも増して思い出溢るるツアーでした。

教えてもらってばかりの自分がバンマスなのがちょっと申し訳ないくらいですが。。
人に恵まれる星の下に生まれたとしか思えませぬ。



ところで今回のツアーに際し、このハモンドのミニオルガンM-Soloを導入してみたのですが、これはかなり好感触でした。ハモンド純正の本物の音と挙動、ドローバーで音色をコントロール・変化させられる(バンドの中での抜け感をシンセのプリセットより簡単に調整できる)、それが独立していること、コンパクト目の鍵盤数/サイズ感で配置や運搬の負担が少ない点、など、ピアノ、シンセに続く三台目のキーボードとしてはベストな選択だったかなと思います。


感謝を胸に引き続き精進して参ります。






2025年中盤の思い出②売野雅勇MIND CIRCUS RADIO SHOW at ビルボート東京

 佐賀から戻って一週間後の6月9日はビルボード東京にて大作詞家、売野雅勇さんと氏ゆかりのアーティストによるトーク&ライブシリーズ「MIND CIRCUS RADIO SHOW (2025)」でした。

今回のゲストシンガーは「稲垣潤一さん」と「杉山清貴さん」でした。

いやー、、

昨年末の同コンサートでもそうでしたが、

ハウスバンド(佐山こうたBAND)でまとめてお相手するにはあまりのBIGネーム達!!

「夏のクラクション」とか「P.S.抱きしめたい」とか「真夏のイノセンス」とか、カバーでやる事はあってもなかなかご本人とやる日が来るとは思ってないわけで。

曲数はそれほど多くないとはいえ、少ないリハでご本人達が違和感を感じずに歌っていただけるようにシンセサイザーの音色は探っておき、ある程度シーケンス(効果音等の補助的なオケ)も用意しておきつつ、ハウスバンドの編成も活かすようにせねば〜、、と、何せ初めましてで大ヒット曲をご本人とやるとなると結構色々考えざるを得ないので、リハーサルで合わせるまではかなり気を揉みましたが、幸いリハーサルもスムーズに進み(許容していただき?(^o^;))胸をなでおろした次第でした。

しかしこのクラスの方々はなんというか歌の説得力が違いますね。声のキレと個性で一瞬でここではないどこかへ連れて行ってくれるというか。

稲垣さんは本職のドラマーでもあるので楽屋では音楽談義でメンバーと盛り上がり、ステージでは圧倒的な存在感と歌声に加えMCは紅白の裏話みたいな強すぎる持ちネタを見せ、杉山さんは「歌ったらそのまま釣りに行きます」みたいなナチュラルさでステージも出てきたと思ったら「横綱」みたいなこれまた圧倒的な美声と声量で歌って去っていくというレベチぶりを見せていただきました。

なかなかドキドキなこのコンサートシリーズですが、ヒット曲と本気で向き合うので最高の修行でもありますね。信頼して読んで下さる売野さんにも感謝です。




2025年中盤の思い出①別府&佐賀

春のカイ君とのデュオツアーが終わってからというもの、随分と更新をサボってしまった。

その間約100日で気づけば8月も終わろうとしている。ついでにこの凄まじい暑さも終わってくれるといいのだがどうもそうはいかないみたいである。

9月以降もなかなか退屈しない日々になりそうなのだが、この100日もなかなかカラフルだったように思うので、先にまとめておこうかと思う次第である。

まずは昨年にお引き続き、6月1日にお女将が大のジャズ好きの佐賀の旅館「あけぼの」さんでの「Jazzy Sunday Afternoon Vol.2」のために佐賀へ行ってきました。




佐賀の酒蔵さんとコラボして、「ジャズを聴きながら日本酒を楽しむ。肴は鹿島と有明の幸」という夢のような企画で、ジャズスタンダードや酒蔵さんの代表者さんそれぞれをイメージしての即興演奏、ショパンのノクターン七変化など、今回も3ステージを盛り沢山、目一杯弾かせていただきました。





ちょうどこの週末は地元の縁日で、花火やお祭りの雰囲気も楽しみました。



これが6月1日とその前日(移動日)の出来事だったわけですが、今回はこれに先だって別府の温泉付きの喫茶店「茶房たかさき」さんでソロライブをさせていただきました。たかさきのマスターと、「KOTA'S STEW」のリリースツアーでも大変お世話になった別府の温泉マイスタードラマー、まさきさんとその仲間の方々のご尽力のお陰でありがたいことに満席の中で弾かせていただきました。ありがたや、ありがたや。

素敵な佇まいの茶房たかさきさん

演奏前に温泉に入ってしまうと筋肉が弛緩してしまって力が入らなくなるので注意(^^;)
電子ピアノは地元のピアニストの方が貸して下さいました(大感謝!)


打ち上げ。次回はセッションもしたいですね!

温泉マイスターに絶景スポットやかなりレアな温泉にも連れて行ってもらいました!







翌日は日田で佐賀の友人に移動を引き継いでもらいがてら、焼きそばを食べ、小鹿田焼(おんた焼き)の里を見学してから佐賀に向かいました。

濃密すぎる3泊四日でした。