「作品の劣化は結果であって原因でない」
とすれば、何故CDは売れなくなったのか。
今日はレンタルについて考えてみたいと思う。
iPodの登場以来、CDを直接再生する機会は確実に減った。
CDは「元データ」であり、再生メディアとしては価値を失ったのである。
中身が目的であり、ディスクには価値がないとなれば、
レンタルは妥当な選択だと言えると思う。
しかしレンタルに関しては著作権使用料等の法整備が整っているため、
広義には売り上げにカウントしてよいと思う。
早い話、販売枚数が10万枚でも、レンタルが90万枚であれば
レコード会社はそれほど困らないはずである。
困るのは販売店やハードメーカーであるが、
これは業態の変化であって音楽自体とは直接関係はない。
販売店が減り、ツタヤが増える、というような話だ。
実際そうなったし、当時は新譜が出ると常に貸し出し中で
なかなか借りられない、という事態は珍しくなかった(今は見る影もないが)。
そもそもCDの売り上げ低迷は世界的な傾向であるが、
CDレンタルが行われているのは日本だけである
(ホントかよ。まあ確かにアメリカにはなかった)ことからも、
レンタルが原因という説には無理があるように思う。
この記事によればCDを購入しない理由の49%は
「レンタルするから」ということらしいが、レンタル業態のない
海外ではこの割合が違法コピーという事になるのかも知れない。
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