2012年11月14日水曜日

CDは何故売れないか(3)

レンタルは広義には売り上げにカウントできるし、

海外にはそもそもCDレンタルの仕組みがない。

とすれば犯人はやはり違法コピー・違法ダウンロードだろうか。


まず違法コピーだが、カセットテープの時代からコピー(ダビング)

の習慣は存在したわけで、今は同じ品質のもの(コピー)が

実時間の数十倍の速さで作れるとはいえ、その事でより

新たな習慣が生まれたわけではない。

又、私的利用の範囲を超えたコピーが広まるのは

海賊版マーケットを除けば知り合いづてにほぼ限定される為、

蔓延するスピードとしては「ものすごく遅い」のである。


違法ダウンロードはインターネットの発達によるその進化系であり、

マーケットを介さずにより大量の流通が可能になった。

所謂「ファイル共有ソフト」というものがそれであるが、

これはなかなかのものだった。

ファイル共有ソフトは一般にセキュリティに問題があり、

また目的のものを見つけるのに手間がかかり且つ

回線が細いとよくダウンロードに失敗したりと問題の多い代物だが、

その中でnapsterという音楽に特化した共有ソフトは非常に使い勝手がよく、

学生時代には僕もよく利用したものである。

実際単品で入手する分には音質以外(それだって著しく悪い訳ではない)

言うことのないものであったが、当然ながら裁判沙汰になり、

最終的に比較的安価な月額の有料サービスとなったが

対応ハードが限定されていたり(iPodに入れられなかった)、

iTunesやYouTubeに押される格好になり廃れてしまった。

とはいえこのファイル共有というシステムの影響は

甚大だったのではないだろうか。

これらの記事を読む限り必ずしもそうだったとは断定できないが



影響が少ないという事はなかったと思われる。

napsterは2000年前後のトレンドであったが、2005年にはYouTubeが登場した。

YouTubeはCDの売り上げが現象を始めた1998年からは

かなり時間が経ってから登場したので、原因とは言えないが、

いわばダメ押しの形となった。






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