経営コンサルタントという職種がどうも好きになれない。
投資のセールスマンと一緒で、
「そんなに確実に儲かるなら何故 他人(ひと)に勧めるのだ?」
という気持ちになってしまう。
同じような理由で大規模リストラを敢行する企業にもあまり理解を示す気持ちにならない。
2012年のシャープの大規模リストラに際して、奥田(前)社長がした
「断腸の思いで膿を出す」という発言に対する
「お前が一番の膿ではないのか?」
という指摘に顕著なように、リストラをするならまずリストラをせざるを
得ない状況に会社の運営を誤った経営陣や役員の責任が
同時に追求されなければならないと思う
(奥田氏は同社の経営が傾いてからの就任なので氏の経営手腕は
業績不振の原因には当たらないかも知れないが)。
そもそも有能な人間は大抵別の会社でも有能なので、
よしんば自分がリストラの対象にならなくても その前に
移籍(って言うのか?)したり独立したりという選択が可能且つ
完了している可能性が低くないので、リストラとは決断というより
事後処理に近いのではないかと思う。
また、ある部品メーカーの社長が「M&Aのような重要な決断をコンサルタントに
任せるような会社/経営者はいけない」
という内容のインタビューがあったが、全くもって同感で、
要するに決断や責任を他に求めるような人や会社に将来性や
未来を見出す事は難しいという事である。
恐らく、創業者が現役の会社ではこういった事態は
それ程多くないと思う(倒産はするだろうが)。
創業者はスタートがそもそも決断であるからして、判断を誤る事はあっても
判断しない事で事態の悪化を招く事は少ないと思われる。
反対に、自分で判断しない人間(イエスマン)が目指すのは
判断しない事で事態の悪化を招く事は少ないと思われる。
反対に、自分で判断しない人間(イエスマン)が目指すのは
自分が判断をする必要がない状態まで既に至った会社(=大企業)であり、
大抵は代替わりをしている。
昨今の日本の大企業の凋落と体たらくぶりは競争の激化ではなく、
創業や成長を成し遂げた代を当てにして入った彼らが役員・経営陣に
登りつめた結果であるように見える(企業30年説)。
昨今の日本の大企業の凋落と体たらくぶりは競争の激化ではなく、
創業や成長を成し遂げた代を当てにして入った彼らが役員・経営陣に
登りつめた結果であるように見える(企業30年説)。
無論彼らは命令を聞く分には有能なわけだが、体が頭になる事はできない。
とはいえ逆もまた然りなので、結局世の中バランスなのだ、という
いつもの結論に至るのである(爆)。
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