2017年2月2日木曜日

整理収納アドバイザーに来てもらった話(2)

というわけで旧友で整理収納アドバイザーの資格を取った小川君に来てもらった。

何をしたかといえば、部屋の中央にビニールシートを敷き、引き出しやカゴの中のものを丸ごと出して「いる」「いらない」「保留」の三つに分類する。

ほぼそれだけである。

それだけでマッシブな量のごみが45リットルのごみ袋が1ダースは出た。

うーむ、不思議だ。

勿論収納のコツやお手本をいくつか見せてくれたりはしたものの、それらはついでというか、全く重要ではない、といった感じだった。

ポイントは多分、それぞれを一度 容れ物から出して、一つ一つジャッジをしていった点なんだろうと思う。

メモを取ったわけでもないので受け売りはなるべく控えたいが、

「要るもの・大事なものと、そうでないものがごちゃ混ぜになっている事が、物が増えたり、捨てられない原因」のような事を言っていたと思う。

それくらい引き出しに入ったままでもできそうだと思ったものだが、結果今までできていなかったわけだから、「一度全部出す」のは不可欠なプロセスなのだろう。

確かに、インクの乾いたボールペンなどの明らかなゴミ以外は、「貰い物」だったり「かつてのお気に入り」だったり、「何かの記念」だったりと、

それなりに物に付随する出来事やストーリーというのはあるもので、だからといって要るかと言われたら要らないのだけど、乾いたボールペンと同様には扱えない、といった物が10個に1個くらいはあった。

途中で突っ張り棒を一本買いに出た以外は半日以上この作業。

小川君は基本的に見ているだけ。

僕「これは○○に行った時にノリで買ったんだよね」

小川「じゃあ捨てないでおこうか」

僕「いや、全然いらないんだけど(笑)」

みたいな、独り言に返事をしてもらうような感じで作業を進めていると、

不思議な事に段々心が軽くなっていくのがわかる。

これに本当にびっくりした。

思い出の品はもちろんだが、100均で買ったusbケーブル(20本くらいあった)でさえ、

「色が気に入って買った(性能は×)」とか本当にどうでもいい記憶が残っていて、

そういうものを一つ一つ処分する毎になんだか優しい気持ちというか感謝の気持ちのようなものが生まれてくる。

100均の使えないusbケーブルに感謝も何もあるか、と今でも思うのだけれど、

そういうものが部屋以上に心を圧迫していた事がはっきりと感じられた。

途中から小川君がキリスト教の告白部屋にいる牧師さんに見えてきましたね(笑)。

ゴミ屋敷の主人はだらしがないのではなくて一種の強迫神経症のような状態なのだと聞いた事があるが、それも今ならわかる気がします。

そんなこんなで夜も更けてきたので、途中まで小川君を送って、物凄く晴れやかな気分でそれ以降過ごしています。

さて、小川君は何をしたでしょう。



整理収納アドバイザー小川直のブログ




0 件のコメント:

コメントを投稿