2015年2月5日木曜日

出鱈目

 読売新聞が2月2日朝刊3面で「救出かけた首相歴訪」という見出しの

記事を出していたようです。後付けも甚だしいですが、可哀相なのは

当の安倍首相が4日の集中審議

「残念ながら、われわれは、20日以前の段階では『イスラム国』という特定もできなかった」

と語ってしまった事です。見出しだけとはいえこれは捏造と言われても仕方のない

報道だと言えると思います。



おまけに、殺害されてしまったと見られる後藤さんについて、

岸田外相は昨年12月3日の時点で彼が何者かに拘束されたという情報を確認しており

後藤さんの妻から外務省に相談も受けており、

「イスラム国だと特定できなかった」とする首相の発言も高い可能性で嘘だと言えます。

むしろ嘘じゃなく、本当に知らなかったとしたらそちらの方が問題は大きいです。


ISISとの交渉に際して日本版NSCが交渉ルートやパイプを持たず、

少なくともこの件に関して機能しなかった事は明白で、おまけに首相の発言が

嘘でなければ情報収集能力にも重大な欠陥があると認める形になってしまいます。

そもそも外務省は後藤さんの消息不明を把握しており、奥さんからの相談も

受けていたわけですから。

総理の「知らなかった」発言は嘘でも本当でも重大な問題に当たるでしょう。


それにしても総理発言のみならず、菅官房長官も「交渉する気は全くなかった」

発言している以上、冒頭の読売新聞の記事は妥当性を欠くものであり、

総理大臣と全国紙の新聞が共に大々的に嘘を述べている状況については

もう少し言及されるべきではないでしょうか。






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