2020年1月13日月曜日

ポジティブシンキングについて

今はすっかり下火になったのであまり言及しても意味がないような気もするが、

「ポジティブシンキングを心がける」のような言説が少し前に流行った。

「状況をよくするのも悪くするのも自分次第」のような言説だ。

これはサッカーのオシム監督も似たような事を言っていたが、

相手や状況を考慮しないで

「自分達のプレーをすれば結果はついてくる」

のような考え方は非常に危険だ、という事だ。

置かれた状況の中でポジティブな要素を見いだすのは効果的かつ重要だが、

状況を無視して「自分次第」のように考える事は全く違うし、愚かな事だと思う。

海釣りの装備で渓流釣りに臨むのはポジティブとは言えないし、自分次第でもない。

状況を無視してポジティブに考えてもそれはただの嘘である。

大事なのはポジティブな要素を見つける事で、それは「ポジティブな状況とは何か」という事にも繋がる。

僕は戦場に出た事はないが、「死なない」というのはかなりポジティブな要素であるように思う。

問題なのは「勝たなければ死ぬ」ような状況が存在するという事だが、

そのような不自由な二択に置かれるはネガティブな要素である。

置かれた状況を変える事はかなり難しいが、

チャンスを最大化させる事は努力も分析で拡大ないし最大化する事が可能だ。

ポジティブシンキングとはそういう事だろう。



 


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