2020年1月15日水曜日

1月15日 Marantz NA6006レビュー

同じ悩みを持った同志がたどり着けるよう、先程の項はマランツ、この項ではMarantzと表記しておいた。大して意味がないことはわかっている。

さて先にネットワークオーディオの大まかな仕組みだけ片付けておくと、

これは同じネットワーク(LAN、wifi、bluetoothなど)に繋がれているデバイスからならいずれからもアクセス可能なオーディオシステム、という事になる。

スマホやタブレットから命令を出し、情報源(音や映像)はスマホ本体の中でもパソコンの中でもどこでもよい。恐らくYouTubeの音声をキャストすることも可能なはずだ(できなかったらごめんなさい)。

キャスト(送り出す)する方法はAir Play,AirPlay2、AWAなど様々な方式に対応しているが、

メインはほんの数年前に提唱されるも急速に普及、搭載されてきている"HEOS(ヒオス)"というアプリ/システムを使うのが最も使い勝手がよい。完璧とは言えないがかなりの完成度だと言ってよいと思う。

大手メーカーもこぞって採用しており、ネットワークオーディオの標準システムになりつつあるので操作性はよりよくなっていくだろう。

ちなみに同名、同システムのスマートスピーカーもあるがそちらもかなり評判がよい。
と、システムの概要はこれくらいにして、
やっとNA6006についてである。

基本的に良い事ずくめである。

良い点
・出力が光デジタル、RCA(赤白のやつ)、音量可変RCAと二種三系統ある。特に音量可変はリモコンいらずで便利だ。 

ちなみに有線での入力は有線では光デジタルのみで、そちらはプレイステーションの音声受けに使用している。PSは本分はゲーム機だがらNetflixやYouTube他およそ全てのストリーミングサービスに対応しており、同一ネットワークのパソコン内のメディアも再生できる(DLNA機能)。コントローラーの使いやすさも合わせると最も優秀なメディアプレーヤーかも知れない。

・アンプは非搭載(良い点)
あくまでソース(情報源)の処理役、送り役として限定/特化されており、アンプはアンプで別に用意する点が、(面倒という見方もあるだろうが)長期的にはメリットである。アンプやスピーカーなど音のキャラクターに影響が強いものは買い換えたり増えたりしますからね。

・接続がシンプル
LANやwi-fi(同じかな)など、同一ネットワークを使っての再生ならばSpotifyでもAirPlayでも、NA6006(以下"本機")側のチャンネルを切り替える必要はない。

USBメモリやBluetooth接続は切り替えが必要なようだが、今更使う理由がないので問題にしない。光デジタルだけが問題だ(後述)。

有線LANはより楽であるし、オーディオマニアには鼻で笑われそうだが、LANとはいえ有線直結だし、LANケーブルで音質が変わるとも思えないので、出音が気に入らなくとも入力までの回路をその原因から一応除外できるのは悩みが減ってありがたい。どちらかといえば除外せざるを得ない、という方が正確だが。

・省エネ
全然熱くなりません。叔父の遺品の320Wのアンプの方は爆熱。

・HEOSアプリが便利
アプリメニューもわかりやすいし、再生命令を出すと自ずと本機の方もスリープ解除され、入力ソースが光などに変わっていても命令ソースに切り替えられる。大変よくできている。

続いて悪い点だが、悪い点は特にない。

なのでちょっと残念な点を挙げる。

・光デジタル入力の方は可変できない。
といってもこれはNA6006の責任では一切ない。ちなみにHEOSアプリでなくSpotifyアプリからのキャストでも音量可変には対応していた。もしかしらPS側の設定次第では光でも可変出力は可能なのだろうか。。

・光デジタルに出力してもチャンネルは切り替わってはくれない。

HEOSアプリからであれば電源オン&ソース切り替えも連動してくれるのだが、プレイステーションをつけても本機は電源も入らないし、光入力のチャンネルに切り替わってもくれない。

これはシステムアップデート如何でできなくもないような気もするが、よくわからない。光デジタルは音質含めイマイチ煮え切らない企画である。ケーブルの仕様も二つあったり。。

・RCA出力は音量可変よりも普通(FIX出力)の方が良い。

これは「気のせい」と言われたらそれまでなのだが、個人的体感(同じRCAケーブルを差し替えて聞き比べ。そのためややタイムラグあり。あまり説得力のある比較ではない)では明らかにFIXの方がお殿様張りや抜けが良い。

気のせいかも知れないとはいえ、要因を考えてみると、本来 音の増幅はアンプの役割(アナログ処理)で、デジタル信号の段階には音量という要素はないはずなのである(だから可変出力にはかなり驚いた)。

また、音は可変、FIX両方から同時に出ている。

デジタル信号には音量は存在しないという理解が正しければ、本機の中にアナログ変換処理後に更に出力をコントロールする回路があり、可変の方はそこを経由している、という事だろうか。

だとすればアンプを一つまたいでいるようなものなので、音質に違いがあっても不思議ではない。

この点は他のレビューでは見なかった事柄なので、知りたいところである。

とはいえ可変出力があまりに便利なのでSpotifyを流し聞きするくらいの時は妥協して可変で聞いている。

と、大体こんな感じである。

総評としては

・HEOSアプリからでもそれ以外のアプリからでも関係なく使いやすく、音も良い。

・アンプ機能は搭載されず、変換機・サーバーに過ぎない本機は、それ故かなり長く使えるのではと思われる。

・光デジタルはなんだか使い勝手が悪い。ただ、本機の性能とは関係ない。

・可変出力はFIXに比べやや音質が下がる気ヶするものの、あまりに便利すぎる。














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